コラーゲンの日公式サイト





コラーゲンとは、アミノ酸が多数結合したタンパク質の一種です。
  コラーゲンは、身体を構成するタンパク質の一種で、全タンパク質の量の1/3を占めています。タンパク質は、20種類のアミノ酸の組み合わせにより成り立っていて、その形はさまざまで、身体の中での働きも異なります。   現在、体内には28種類のコラーゲンが確認されていて、発見された順にI型、II型、III型…と名付けられていますが、いずれも、一定の決まった並び方で成り立っています。例えば、I型コラーゲンは皮膚、骨、腱などにもっとも多く含まれており、II型コラーゲンは軟骨に、また皮膚や血管壁にはIII型コラーゲンが比較的多く含まれていて、用途に合わせてそれぞれの働きを担っています。  コラーゲンは構造や分子量によって性質が異なります。

コラーゲンは構造や分子量によって性質が異なります。
  コラーゲンが熱によって変成したものがゼラチンです。
ゼラチンをさらに加水分解して分子量を数千程度まで小さくしたものがコラーゲンペプチドです。

体内で確認されているコラーゲンは28種類あります。


特徴

構成α鎖

関連疾患

I
線維形成性。大部分は3本鎖らせん領域(長さ約300nm)。両端に小さいテロペプチド。両端のプロペプチドが切断されて組織沈着サイズになる。最も豊富に存在する。
硝子軟骨を除くほとんど全ての結合組織に存在する。腱,真皮,骨などに多い。
α1(I)
α2(I)
骨形成不全症
エーラスダンロス症候群
II
線維形成性。I型と同様の分子形態。軟骨,椎間円板線維輪,目の硝子体発生過程では他の組織にも存在。
α1(II)
軟骨無形成症先天性脊椎骨端異形成症
III
線維形成性。大部分は3本鎖らせん領域。Nプロペプチドが切断されていないものも組織中に存在する。分子内鎖間ジスルフィド結合あり。I型と共存して真皮や動脈壁に多い。
α1(III)
エーラスダンロス症候群
IV
基底膜形成。C末端に球状領域(NC1)があり,残りは3本鎖らせん領域,N末には,システイン残基の多い7S領域がある。組織中には,部分的にプロセシングされたと考えられるポリペプチド鎖もα1鎖とα2鎖についてはある。分子内鎖間ジスルフィド結合あり。基底膜,類洞。腎糸球体に存在。
α1(IV)
α2(IV)
α3(IV)
α4(IV)
α5(IV)
α6(IV)
アルポートシンドローム
V
線維形成性。3本鎖らせん領域の長さはI型〜III型と同様。組織サイズの詳細は不明。N側に大きな球状領域を有するものがある。
I型と共存する。角膜に多い。
α1(V)
α2(V)
α3(V)
エーラスダンロス症候群
VI
ほとんどの臓器。軟骨細胞周囲や基底膜近傍にあってミクロフィブリルを形成。両端に大きい球状領域,中央に約100nmの長さの3本鎖らせん領域選択的スプライシングがある。分子内鎖間ジスルフィド結合あり。
α1(VI)
α2(VI)
α3(VI)
ウルリッヒミオパチー
VII
基底膜近傍にあって、アンカリングフィブリルを形成。両端に球状領域,3本鎖らせん領域は約420nmでI型より長い。
α1(VII)
表皮水疱症
VIII
N末に球状領域,C末に大きい球状領域,その間にI型より短い130nm程の3本鎖らせん領域。
角膜デスメ膜。血管内皮細胞に存在。
α1(VIII)
α2(VIII)
 
IX
分子の両端と3本鎖らせん領域の中に配列がとぎれる領域が存在する。分子内鎖間ジスルフィド結合あり。GAG(コンドロイチン硫酸)鎖が結合した糖タンパク質。軟骨に存在。コラーゲン線維表面に存在するFACIT型。
α1(IX)
α2(IX)
α3(IX)
多発性骨端異形成症
X
N末に球状領域,C末に大きい球状領域,その間にI型より短い130nm程の3本鎖らせん領域。軟骨に存在。
α1(X)
 
XI
線維形成性。α2鎖は V型と共通。軟骨に存在する。
α1(XI)
α2(V)
軟骨無形成症先天性脊椎骨端異形成症
XII
球状領域が大部分。C末側に短い3本鎖らせん領域。GAG鎖を有するものもあるI型コラーゲン線維表面に存在するFACIT型。
α1(XII)
 
XIII
膜貫通型蛋白質。細胞とマトリックスの接着に関与。球状領域,GXY配列領域両方に多様な選択的スプライシング。
α1(XIII)
 
XIV
球状領域が大部分。C末側に短い3本鎖らせん領域。GAG鎖を有するものもある。コラーゲン線維表面に存在するFACIT型。
α1(XIV)
 
XV
3本鎖構造が分断された構造。Multiplexins型と分類される。腎臓などの内臓で発現
α1(XV)
 
XVI
コラーゲン線維表面に存在するFACIT型に分類されるが詳細はわからない。
α1(XVI)
 
XVII
膜貫通型コラーゲン。60-70nmの長さの3本鎖らせん領域をもつ。
ヘミデスモソームに存在してBP-180とも呼ばれる。
α1(XVII)
水疱性類天疱瘡
XVIII
3本鎖構造が分断された構造。Multiplexins型と分類される。肺、肝臓などの内臓で発現
C末の断片はエンドスタチンとなる。
α1(XVIII)
 
XIX
コラーゲン線維表面に存在するFACIT型に分類されるが詳細はわからない。
α1(XIX)
 
XX
FACIT型で XII, XIV型に似ている。
α1(XX)
 
XXI
FACIT型で XII, XIV型に似ている。
α1(XXI)
 
XXII
FACIT型で XII, XIV型に似ている。
α1(XXII)
 
XXIII
膜貫通型コラーゲン
α1(XXIII)
 
XXIV
線維形成性でXI 型に似ている。 α1(XXIV)
 
XXV
膜貫通型コラーゲン アルツハイマーアミロイドプラークに存在
α1(XXV)
 
XXVI
精巣、卵巣に発現
α1(XXVI)
 
XXVII
線維形成性
α1(XXVII)
 
XXVIII
神経シュワン細胞周辺基底膜に存在
α1(XXVIII)
 


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