型
|
特徴
|
構成α鎖
|
関連疾患
|
I
|
線維形成性。大部分は3本鎖らせん領域(長さ約300nm)。両端に小さいテロペプチド。両端のプロペプチドが切断されて組織沈着サイズになる。最も豊富に存在する。
硝子軟骨を除くほとんど全ての結合組織に存在する。腱,真皮,骨などに多い。
|
α1(I)
α2(I)
|
骨形成不全症
エーラスダンロス症候群
|
II
|
線維形成性。I型と同様の分子形態。軟骨,椎間円板線維輪,目の硝子体発生過程では他の組織にも存在。
|
α1(II)
|
軟骨無形成症先天性脊椎骨端異形成症
|
III
|
線維形成性。大部分は3本鎖らせん領域。Nプロペプチドが切断されていないものも組織中に存在する。分子内鎖間ジスルフィド結合あり。I型と共存して真皮や動脈壁に多い。
|
α1(III)
|
エーラスダンロス症候群
|
IV
|
基底膜形成。C末端に球状領域(NC1)があり,残りは3本鎖らせん領域,N末には,システイン残基の多い7S領域がある。組織中には,部分的にプロセシングされたと考えられるポリペプチド鎖もα1鎖とα2鎖についてはある。分子内鎖間ジスルフィド結合あり。基底膜,類洞。腎糸球体に存在。
|
α1(IV)
α2(IV)
α3(IV)
α4(IV)
α5(IV)
α6(IV)
|
アルポートシンドローム
|
V
|
線維形成性。3本鎖らせん領域の長さはI型〜III型と同様。組織サイズの詳細は不明。N側に大きな球状領域を有するものがある。
I型と共存する。角膜に多い。
|
α1(V)
α2(V)
α3(V)
|
エーラスダンロス症候群
|
VI
|
ほとんどの臓器。軟骨細胞周囲や基底膜近傍にあってミクロフィブリルを形成。両端に大きい球状領域,中央に約100nmの長さの3本鎖らせん領域選択的スプライシングがある。分子内鎖間ジスルフィド結合あり。
|
α1(VI)
α2(VI)
α3(VI)
|
ウルリッヒミオパチー
|
VII
|
基底膜近傍にあって、アンカリングフィブリルを形成。両端に球状領域,3本鎖らせん領域は約420nmでI型より長い。
|
α1(VII) |
表皮水疱症
|
VIII
|
N末に球状領域,C末に大きい球状領域,その間にI型より短い130nm程の3本鎖らせん領域。
角膜デスメ膜。血管内皮細胞に存在。
|
α1(VIII)
α2(VIII)
|
|
IX
|
分子の両端と3本鎖らせん領域の中に配列がとぎれる領域が存在する。分子内鎖間ジスルフィド結合あり。GAG(コンドロイチン硫酸)鎖が結合した糖タンパク質。軟骨に存在。コラーゲン線維表面に存在するFACIT型。
|
α1(IX)
α2(IX)
α3(IX)
|
多発性骨端異形成症
|
X
|
N末に球状領域,C末に大きい球状領域,その間にI型より短い130nm程の3本鎖らせん領域。軟骨に存在。
|
α1(X)
|
|
XI
|
線維形成性。α2鎖は V型と共通。軟骨に存在する。
|
α1(XI)
α2(V)
|
軟骨無形成症先天性脊椎骨端異形成症
|
XII
|
球状領域が大部分。C末側に短い3本鎖らせん領域。GAG鎖を有するものもあるI型コラーゲン線維表面に存在するFACIT型。
|
α1(XII)
|
|
XIII
|
膜貫通型蛋白質。細胞とマトリックスの接着に関与。球状領域,GXY配列領域両方に多様な選択的スプライシング。
|
α1(XIII)
|
|
XIV
|
球状領域が大部分。C末側に短い3本鎖らせん領域。GAG鎖を有するものもある。コラーゲン線維表面に存在するFACIT型。
|
α1(XIV)
|
|
XV
|
3本鎖構造が分断された構造。Multiplexins型と分類される。腎臓などの内臓で発現
|
α1(XV)
|
|
XVI
|
コラーゲン線維表面に存在するFACIT型に分類されるが詳細はわからない。
|
α1(XVI)
|
|
XVII
|
膜貫通型コラーゲン。60-70nmの長さの3本鎖らせん領域をもつ。
ヘミデスモソームに存在してBP-180とも呼ばれる。
|
α1(XVII)
|
水疱性類天疱瘡
|
XVIII
|
3本鎖構造が分断された構造。Multiplexins型と分類される。肺、肝臓などの内臓で発現
C末の断片はエンドスタチンとなる。
|
α1(XVIII)
|
|
XIX
|
コラーゲン線維表面に存在するFACIT型に分類されるが詳細はわからない。
|
α1(XIX)
|
|
XX
|
FACIT型で XII, XIV型に似ている。
|
α1(XX)
|
|
XXI
|
FACIT型で XII, XIV型に似ている。
|
α1(XXI)
|
|
XXII
|
FACIT型で XII, XIV型に似ている。
|
α1(XXII)
|
|
XXIII
|
膜貫通型コラーゲン
|
α1(XXIII)
|
|
XXIV
|
線維形成性でXI 型に似ている。 |
α1(XXIV)
|
|
XXV
|
膜貫通型コラーゲン アルツハイマーアミロイドプラークに存在
|
α1(XXV)
|
|
XXVI
|
精巣、卵巣に発現
|
α1(XXVI)
|
|
XXVII
|
線維形成性
|
α1(XXVII)
|
|
XXVIII
|
神経シュワン細胞周辺基底膜に存在
|
α1(XXVIII)
|
|