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リバネス研究費『ニッピ賞』受賞者発表

コラーゲンのパイオニアであり、専門家であることは、私たちニッピの誇りです。
そして、これからもコラーゲン研究の最前線であり続けるために、 私たちは株式会社リバネスの研究助成制度を通じて、若いコラーゲン研究者を 応援していくことにいたしました。
これが、リバネス研究費『ニッピ賞』です。

ニッピ賞

受賞作:
細胞封入したコラーゲン・アルギン酸マイクロゲルファイバーを基盤とした三次元細胞組織構築法の確立

受賞者:
尾上弘晃氏 東京大学 生産技術研究所

賞  金:
50万円

内  容:
人工臓器を作るためには細胞を三次元的にくみ上げて組織の形にすることが重要である。これまでも膜状、ビーズなどを用いた3次元構築が提唱、研究されてきたが、尾上氏らは細胞とマトリックス(コラーゲン、アルギン酸)を組み合わせた、細胞ファイバーを形成して、さらにこれを用いて「織る、束ねる、巻き付ける」という操作で3次元組織構造を構築するという新しい試みを提唱した。成功すれば細胞工学におおきな寄与があると考えた。

【 ニッピ賞 選考にあたり 】
全体にレベルの高い応募が多く、選考は難航いたしました。ニッピ賞は最終的に、夢のあるテーマで、かつニッピではカバーしきれないコラーゲン・ゼラチン研究分野から選びました。
奨励賞

受賞作:
三次元状生体組織作成のためのコラーゲンの精密パターニングと細胞の生化学的特性の把握

受賞者:
梅津信二郎氏 東海大学工学部

賞  金:
20万円

内  容:
インクジェット印刷技術を応用した、静電マイクロドロップインジェクション技術を用いて、細胞とマトリックスを任意の形にパターニングする技術を提唱している。印刷技術と細胞生物学の融合がユニークで、これが成功すれば、精密な三次元形状の細胞組織を作製することができ再生医療分野におおきな貢献になると考える。

受賞作:
紫外線誘導表皮基底膜コラーゲン分解・変性におよぼすMIF の影響

受賞者:
吉久陽子氏  富山大学大学院

賞  金:
20万円

内  容:
マウスを用いて紫外線の皮膚に与える影響をコラーゲン分解の観点から調べる。このような地道な実験が皮膚科学とコラーゲンの役割を明らかにして行くことになると考える。

【 奨励賞 選考にあたり 】
当初は予定しておりませんでしたが、ひとつだけに絞り込むには惜しく、奨励賞を設定いたしました。奨励賞には選考委員からニッピ賞とほぼ同じ支持を受けたテーマと、肌に関するテーマを選びました。

【 第1回ニッピ賞 総評 】

北は北海道から南は九州まで、まさに全国各地から幅広い分野の応募がありました。
コラーゲン、ゼラチン研究の裾野の広さに改めて驚くとともに、我々の知らなかった 研究分野があることを知りました。
今回応募いただいた研究には、ニッピ賞には選ばれなかったものの ユニークで発展させていただきたいテーマも多々あり、今後は更に 募集方法や分野を検討し、幅広いテーマを考慮した『ニッピ賞』に 育てたいと考えております。

株式会社ニッピ バイオマトリックス研究所
所長 服部俊治

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